台湾のことを話そう

台湾産パイナップル

パイナップルは筋っぽい食感と、酸っぱいのに甘い味が好きじゃなかった。
記憶にあるのはいわゆる缶詰の味だ。
台湾で初めて生のパイナップルを食べた時も、あまり期待はしていなかったのだけれど、自然の甘みと芳醇さに今までの概念を覆された。
今は品種改良が進んで、筋っぽい感じも無くなったし、芯の部分も食べられるようになっている。

パイナップルは漢字では「鳳梨」。
「旺來(栄える)」という中国語の台湾語読みと同じ発音で、とても縁起がいいとされている。お供え物として置かれることも多い。

パイナップルの捌き方も教えてもらったけれど、表面のトゲトゲが意外と扱いづらい。
トゲトゲした表皮は思い切って厚めに切り落としてしまうことがコツのようだ。
丸ごとのパイナップルは重いし大きいしトゲトゲしてるしで、自分では買わずに、もっぱら夫の実家で義母が捌いてくれたものを食べるか、スーパーで実演販売している捌きたてのものを買って食べるかしている。

何年か前になるけれど、小腹が空いたので冷蔵庫に買ってあったパイナップルを食べた。にわかに胃が差し込んだ。キリキリと抉られるように痛い。座ってもいられなくなってしばらく横になって痛みに悶えた。

生のパイナップルは消化酵素が非常に強いのだ。
ということを、その日帰宅した夫から聞いた。
お菓子作りを趣味としている人などは「パイナップルゼリーは作れない」ことをご存知だろう。
パイナップルの酵素はタンパク質を分解するから、ゼラチン由来のゼリーが固まらないというのがその理由。
空腹でパイナップルを食べると胃の粘膜を傷つけてしまうことがあるらしい。
それ以降、分解能力の標的となるものが胃の中に残っているかどうかを算段してから食べるようにしている。

漢方の考え方では「フルーツ類は体を冷やす作用があるから空腹時は避けるべき」というらしい。
「フルーツは酵素の働きで腸内をキレイにするから朝食に最適」という説もある。ところで台湾のバナナは黄色くて瑞々しくて若干硬い。でも十分甘い。
日本で売られているのは熟し過ぎているらしい。
台湾産のフルーツはみな熟すのを待ってから収穫しているから、新鮮な状態で食べられる。だから酵素も生きている。
新鮮なバナナの皮は少し硬くて剥きづらい。

台湾のパイナップルが日本でも気軽に買えるようになるらしい。
生の酵素の威力をぜひご堪能ください。

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中国語:肚子不舒服(ㄉㄨˋㄗ˙ㄅㄨˋㄕㄨ ㄈㄨˊ)
日本語:お腹の調子が悪い

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