「お喋り絶対禁止」

台湾入国後の二週間の自宅隔離期間を無事終えて活動を開始した今週。
長男の戸籍転入届や進学手続きのため、各所へ出向き手続きを。

冒頭の写真は僑委会(華僑のための手続きをするところ)が入っているビルのエレベータ内の張り紙。
「拡散防止のために協力しましょう
 エレベーター内のお喋りは絶対禁止」
3面ある鏡の3面ともに貼ってあった。
「自粛」とか「不要不急」などではない。
「絶対」の2文字に強い意志を感じさせる。
ロビーでのサーモグラフィによる体温測定(&マスク着用)を経て入場できる。


戸籍事務所。
カウンターを薄いビニールの幕で仕切っている。
マスク着用、入り口で額への簡易体温測定を経て入場できる。


健保局(国民健康保険の手続きができるところ)。
複数ある窓口のすべてに横断幕を設置して、物理的に濃密接触を防止。
もちろんマスク着用&簡易体温測定あり。


待合席。
「あなたの健康のために、防疫期間中はソーシャルディスタンスを保ちましょう
 この椅子は暫定的に使用不可」

4月1日現在、台湾国内の感染者数は329人。日々の増加分は海外からの流入者がほとんどだ。
大きめの支店銀行等でも簡易体温測定が実施されていて、あらゆる施設の入り口にアルコール消毒液が設置されている。
これだけの措置をしているのだから、国内での感染を抑えられているのだろう。
逆にいうと、これくらいやらないと感染を抑制できるわけがない。

某ITで著名な方が「怖がり過ぎだ」と言って、「小規模なら問題ない」と自身のイベントを強行しようとして炎上した記事を読んだ。
怖がることは間違ってない。情報を正しく取得して、危険だと言われている行動をしないことが大事だ。
そして、いま知り得る情報は現段階において判明しているだけにすぎないことを認識する必要がある。
それが新型ウィルスの新型たる所以だからだ。
未知の部分が多いのだから、分かっている範囲内で拡散防止に役立つことを確実にこなすしかない。
台湾は、過去の経験に基づいて、全国民が一致団結してそれを実施している。

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日本語:体温を測る
中国語:量體溫(ㄌㄧㄤˊㄊㄧˇㄨㄣ )

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