[上海出張録]02.蘇州から上海へ
初日は台湾の友人が住む蘇州へ。
フライトが遅れたせいで、帰宅ラッシュにぶつかってしまって、結局2時間ほどかけて蘇州に到着。道中はお互いの近況報告や台湾の思い出話で盛り上がりました。
蘇州で2日間を過ごした後、上海へ移動します。
事前に上海のガイドブックでも買って予習しておきたかったのだけれど、出発直前まで(というか出張中も空き時間はずっと><;)中国語翻訳の校正にかかりきりで、不勉強のまま現地入り。現地での手配はすべて友人任せ。
浦東空港からは車で移動しましたが、上海へは高速鐵路(新幹線)を利用しました。
友人から「明日のチケットを予約するからパスポートを見せて」と言われます。予約はネットから行えるのですが、身分証情報を入力しないと購入ができないのだそう。
蘇州発13時の新幹線を手配。地下鉄に乗って蘇州駅まで。
数週間前に開通したばかりという蘇州の地下鉄はどこもピカピカ。出入り口も地下道も真新しく、新品同様の荷物検査機も。
地下鉄に乗るのに、乗客一人一人の荷物検査を行うのです。
ここで「お酒持ってるね?開けて見せて」と言われ、スーツケースの中を改められました。
友人のお土産用にと空港で購入した焼酎と梅酒、箱のパッケージに入ったままのそれを見せると「いいよ。行ってよし」。
興味がわいたので「持ち込みNGなのはどんなお酒?」と聞くと、「白酒は持ち込めないことになっている」との返事。
私たちの後から荷物検査を受けた家族連れは、レジ袋に入れて持ち歩いていたペットボトル飲料数本について注意を受けていました。そばで聞き耳をたてていると、検査員が「キャップを開けて、とにかく一口飲め」と指示。友人によると「毒物の持ち込みを警戒してるんじゃない?」とのことでした。
蘇州駅には12時少し前に到着。出発までまだ時間があるのでゆっくりランチでもと考えていたら、「そんなことより、先にチケットを確保しよう」と友人。
「ぼくら二人ともここでは外国人だから、どこで足止めされるかわからない。早め早めに行動しないと」。
チケット引換所に着いてみたら…
案の定行列が。
全員が身分証を提示して、本人確認をした上で受け渡しをしているのだから、当然と言えば当然なわけで…
友人は「何年か前の事故が原因じゃないかな?万が一のときでも、乗客の身元がすぐわかるようにするためだと思う」と言うけれど、ただでさえ人が多いのに、こういう方法しかできないというのもなんだか非効率だと思わざるを得ず…
無事チケットを手にして、またしても荷物検査機を通ります。また中を改められるかもと構えていたら、今度はなんなく通過。さっきは、新設の地下鉄で新設の係員が対応したために、真面目に規則通り中を改めただけだったようです。
駅構内へ入って見たら、空港と見紛うばかりの広大さ!
そして人、人、人…!
出発時間の10分前にならないとホームへ降りられないので、この広大な待合室で待ちます。
中国はどこへ行くんでも、事故が発生する前提での荷物検査が行われていて、とても不便だと感じましたが、そんな折、日本でも新幹線での火災事件が。
テレビのコメンテーターが「オリンピックイヤーに向けて、乗客一人一人に荷物検査を実施する日が来るかもしれない」と言っていました。
とても非効率ではあるけれど、確かに必要な措置なのかもしれません。(つづく)