2020年過年と武漢肺炎[1/3]
2020年の旧正月は台湾で過ごしました。
1月21日に成田空港→台湾桃園空港
2月10日に桃園空港→成田空港
出発の時点で新型コロナウィルス(以下、武漢肺炎)のニュースは報道されていたけれども、それほど拡散してはいない様子……
まず大丈夫だろう、と渡台してみたところ……
1月21日、成田空港を出発。
成田空港ではこの時点でマスク着用率は約40%程度。
チェックインの行列でマスクを着用していたのは私を含めほんの数人でした。
2003年に流行したSARSの、始まりから終わりまでを台湾で過ごした私は、飛行機に乗るときは必ずマスクを着用するようにしています。
空港や飛行機内など、隣り合わせた人がどんな国から来た人か想定できないからです。
マスクでは感染を100%防ぐことはできませんが、対面で会話をする場合などの予防策としては効果を期待できます。
不特定多数の人が密集する場所、例えば空港や駅など、至近距離(くしゃみをしたら息がかかる程度の距離)の接触が見込まれる場所ではとても有効といえます。
その人は、もしかしたら発症していないだけで、健康体だけれど保菌者かもしれない。
SARSを通じて、そういうことを常に意識するようになりました。
2月4日、マスク購入に関するルールが発表されました。
特約店でのマスク購入が1人2枚@回とされ、
身分証(IDカード)の末尾が
奇数:月、水、金に購入可能
偶数:火、木、土に購入可能
日曜日は誰でも購入可能
「枚数が少ない」だとか「値段が高い」とかの批判も耳にしましたが、少なくとも自国民にマスクを行き渡らせることができます。
それと、中国渡航者の手荷物としてのマスクの持ち込みを1人4箱に制限しています。
1人が1日〜2日ごとに使い捨てても半年は持つ、ということで算出されたのが4箱ということでした。
飛行機での往来がまだできていた段階での決定だったので、素早い決断だったと言えるでしょう。
日本国内の中国人によるマスク買い占めのニュースは台湾でも話題になっていて、台湾国内でも「悪しき行い」として捉えられています。
「必要な人に行き渡るように」という報道も多くされています。
政府の自国民を守る強い意志を感じました。
(つづく)
SARS当時の台湾についてご興味のある方は、こちらもご参照くださいませ。
SARSのとき01〜始まりは大混乱
SARSのとき02〜「渡航自粛」という言葉に翻弄される
SARSのとき03〜英霊として忠烈祠に
SARSのとき04〜自主隔離生活をする