どう伝えたら良いのかわからなかったので、書くのをためらっていました。

台湾に暮らし、台湾人のパートナーとの間に二人の子供をもうけました。
私の婚姻生活は残念ながら終了してしまいましたが、台湾に留まることを選択し、台湾に強いご縁を感じております。

台湾は日本と同じく地震が頻発する国ですし、夏には毎年台風による被害があります。
今回の地震による被害は、全くの人災であって、全島が罹災したわけではありません。

「東日本大震災のときの恩を返そう」という動きは非常に素晴らしいものであり、募金活動は非常にありがたいことでしょう。
縁も所縁もある台湾のことを、たくさんの人が心配してくれている。
台湾国籍を持つ子どもの母として、非常に心強く感じております。

募金をすることによって、「恩を返せてよかった」「心のつかえが取れた」と感じているとしたら、少し寂しいと感じています。
募金をすることによって、「困ったときはお互い様」の往復 が完了してしまったのではないかと感じるからです。

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繰り返しますが、今回の被害は全くの人災です。
不幸にも倒壊したマンションで被害に遭われた方の、一刻も早い救済を祈っております。

この不幸を、それでも台湾は、自身の国力で快復することができるでしょう。
募金に回す予定だった数千円、数万円を「したつもり貯金」してもらって、遠くない未来に台南を、台湾を訪れてほしいと思います。
そして、台湾人と触れ合って、直接「東日本大地震のときはありがとうね」と言ってほしいと思います。
人懐こい台湾人たちは、「当たり前のことをしたまでだ」と謙遜するでしょう。
「遠いところからよく来たね」と、「座ってお茶でも飲んでいきなさい」と見ず知らずの私達をもてなしてくれるでしょう。
そのときに、どうか 笑顔の現物支給 をしてください。
台湾の美味しいものをたくさん食べてください。
台湾のお土産をたくさん買って帰ってください。
もっともっと リアルの台湾 を知ってください。
募金活動もとても素晴らしいですが、あなただけの 現物支給 での支援の方法を考えてみるのもきっと素敵ですよ。

Last Updated on 2025年1月26日 by aki.tw