【中国語怪談話】出張先での出来事-1

今回のお話は、『出張先での出来事-1』です。


本文

『出差經歷-1』
有一天小明和小華到外地出差[1]入住一間飯店,一到房間後兩人整理一下行李便相約到[2]附近的景點逛逛,出飯店後,小明突然想到自己的手機放在房間內想回去拿,[3]請小華在原地等一下馬上回來,而此時,回到房間的小明突然發現房間內出現如蒸氣般雲霧繚繞的感覺,突然一陣睏意,就倒在床上睡著了。
過了10分鐘,[4]小華等得不耐煩,於是便撥打手機給小明,嘟……嘟……電話接通了,
小華:欸!你怎麼那麼久?[5]在上廁所嗎?
[6]然而另一頭卻說[7]噓……他在睡覺

<出典>
橘子亂說話
https://onl.tw/yYxSQTZ


解説

[1]入住一間飯店
私は「ホテルにチェックインして」と訳しました。
「入住」とは、ホテルや宿舎への宿泊や、病院への入院のときに使用される単語です。
引っ越し先に住み始めたときにも使えます。

 <入住>を使った例文
  請問入住前可以寄放行李嗎?
   (すみません、チェックイン前に荷物を預かってもらえますか?)

[2]附近的景點逛逛
私は「付近を散策する」と意訳しました。
「景點」とは主に観光スポットを指します。出張先で仕事を終えたばかりというシチュエーションなので、観光スポット巡りというよりも「ホテル付近をぶらぶらする」とする方がしっくりくる感じがします。

 <景點>を使った例文
  台北這些景點不能錯過喔!
   (台北ならこれらの観光スポットは絶対行かないと!)

  其實東京也有很多自然景點。
   (実は東京にも自然景観を楽しめるスポットはたくさんあります。)

[3]請小華在原地等一下馬上回來
私は「勇にはその場で待っていてもらうことにして」と訳しました。
「在原地」とは「その場で」という意味です。
本文の「馬上回來」は「すぐ戻る」という意味ですが、訳すと冗長気味だと感じたので割愛しました。

 <在原地>を使った例文
  原地踏步走也算是一種有氧運動。
   (足踏みだって有酸素運動の一つだ。)

  因為人生地不熟,他們還是待在原地等公車。
   (不案内な場所だったので、彼等は大人しくバスが来るのを待つことにした。)

[4]小華等得不耐煩
私は「勇は痺れを切らして」と訳しました。
「不耐煩」とは「堪えきれずに」「耐えられなくなって」という意味です。
「耐煩」は「忍耐(を持って)」という意味ですが、通常は否定の「不」を伴って「不耐煩」として使用されます。

 <不耐煩>を使った例文
  她不耐煩地重複說明。
   (彼女は面倒臭そうに最初から説明を始めた。)

[5]在上廁所嗎?
私は「クソでもしてんのか?」と訳しました。
本来なら「トイレで用を足しているのか?」となるのですが、苛立ちを表現するために敢えて下品な表現にしてみました。

 <廁所>の比較
 トイレを示す中国語はいろいろありますが、台湾では以下の四つの呼び名で
 呼ばれることが多いです。
  ・廁所(ㄘㄜˋㄙㄨㄛˇ)
  ・洗手間(ㄒㄧˇㄕㄡˇㄐㄧㄢ )
  ・化妝室(ㄏㄨㄚˋㄓㄨㄤ ㄕˋ)
  ・盥洗室(ㄍㄨㄢˋㄒㄧˇㄕˋ)

 ちょっと洒落をきかせて「觀瀑亭(男)」、「聽雨軒(女)」をいう名称を使用している
 ところもあります。
 日本語の「便所」も通じます。台湾語で「びぇんそぉ」と発音します。(→発音
 日本語の便所が現地語化したものです。

[6]然而另一頭卻說
私は「電話の向こうの声がこう答えた」と訳しました。
「另一頭」とは「もう一方の」、「向こう側の」という意味です。
中国語の「頭」は、日本語と同じ意味でも使用されますが、方向を示す意味として使用されます。

 <另一頭>を使った例文
  說到曹操,曹操就到。那個女孩從另一頭走過來了。
   (噂をすればなんとやら。その娘が向こうからやってくるのが見えた。)

  我要鉛筆,另一頭有橡皮擦的那種。
   (鉛筆ある?後ろに消しゴムついてるタイプのやつ。)

[7]噓……他在睡覺
私は「……シー……彼、今寝てるのよ」と訳しました。
原文には性別がわかる描写はありませんが、女性だと仮定して訳してみました。
こんなときに日本語って男性言葉、女性言葉が顕著な言語だなぁと感じます。
「思ってたんと違う」が時に笑いになったり恐怖になったり。実に興味深いです。

※ ちなみに「小華」を「勇」とした着想ですが……
劉德華の英語名Andyから、Andy=Andrew=勇敢な者という連想からでした!


訳文

『出張先での出来事(その1)』

明と勇は一泊の出張に来ていた。
ホテルにチェックインして荷物を置いた後、付近を散策することにした。
ホテルを出てすぐに、明は携帯電話を部屋に忘れたことに気がついた。
勇にはその場で待っていてもらうことにして部屋にとって返したのだが、入るなり霧のような何かがまとわりついてくる感じがした。まもなく強烈な眠気を感じて、床に突っ伏すように倒れ込んでしまった。

10分後、勇は痺れを切らして明の携帯にかけてみた。
プルル……プルル……

「おい!遅いじゃないか!クソでもしてんのか?」
相手が出るなり勇がそう言うと、電話の向こうの声がこう答えた。
「……シー……彼、今寝てるのよ」



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Last Updated on 2023年2月8日 by