台湾初の女性総統誕生
2016年1月16日、台湾の総統選挙が行われました。
そして、
民主進歩党の蔡英文氏が次期総統に選ばれました。
当選直後のインタビューでは、国内外のメディアから「これからの国際的な立場」「中国大陸との関係」「国内の給与が低い問題」などの質問が発せられていました。
私がまだ台湾で語学学校に通っていた頃、
大学で政治経済を専攻していたというトルクメニスタン出身のクラスメイトがいました。
彼があるときこう言いました。
民主国家に必要な3つの条件とは、
・独自の憲法
・個人の主権
・独自の通貨
中華民国にはそれがない。
でも、台湾はそれを全部持っている。
おりしも、選挙の数日前に、ある事件がありました。
韓国のアイドルグループに所属していた台湾人女性が、中国大陸のテレビ番組に出演し、バッシングされたのです。
(※1月19日注釈:中国大陸のテレビ番組ではなく、韓国のテレビ番組とのことです。訂正し、お詫びいたします)
番組出演の際に、国外からきたアイドルグループということで、メンバーがそれぞれ自国の国旗を持って登場、くだんの彼女は台湾の国旗(青天白日旗)を持ち、自分のことを「台湾人だ」と自己紹介しました。
政治的な意図は全くなかったにもかかわらず、中国側からバッシングを受け、彼女はその後「私は中国人です」と公言/謝罪させられることになったのです。
今回の選挙の焦点は、この言葉に尽きると思います。
「不會讓台灣人為了國籍道歉」
(「全ての台湾人に、台湾国籍という理由で、謝罪させることはしない」)
蔡英文氏は、実は二回目の出馬です。
2012年のときは馬英九氏に敗れました。
今回、満を持しての当選。
選挙本部には大勢の支持者が集まっていて、蔡氏の当選を喜んでいる姿が映っていました。
これからの台湾に大いに期待します^^