[上海出張録]06.中国の宅配事情

上海駅から豫園へ行くバスの車上から撮影したもの。
通り過ぎた短い時間で撮影しただけだから詳しくはわからないのだけれど、引っ越し荷物には見えないので、宅配業者が積み込み作業をしているところなのだと思うんだけれど…
中国でも通販が大変人気だそう。ネットの発達によって、家にいながらにして商品を購入できる便利さは日本と同じですね。
中国では表札を掲げる習慣がありません。
台湾もそうだけど、中華圏ではそういう習慣がないんですね。仮に表札を掲げたとしても、「陳」とか「張」とか「王」とかばかりになってしまうから、あまり意味をなさないのでしょう。
なので、郵便は住所情報だけで配達されます。
日本では、たとえば友人宅住所で郵便の受け取りをする場合は、宛名に「◯◯様方 田中」と記入したりしますが、そういう決まりもありません。
ところで、この記事を書くために少し調べてみたのですが、上の写真の荷物は宅配便で間違いなさそう。
ただ、中国の宅配は、自宅まで届けるのではなく、受取人が取りにいく仕組みなんだとか。地図や番地の整備が整っていないために、個人宅への配送が困難だということが主な理由のようです。
積み込み作業の途中で放置して休憩しているのではなく、この地域向けの荷物を運んできて、下ろして広げて受取人がくるのを待っているところだったのかもしれません。
台湾では日本と同じように玄関先まで届けてくれます。
日本統治時代に住所の区割りや戸籍の管理をしていたことが、こういう差になって現れているんですね。
日本のamazonでヤマト運輸が一部業務を撤退したり、それを新規で請け負うことになった業者による配送遅延があったりしたようですが、日本の宅配も引き取りサービスをもっと押し出してもいいのかも、とも思いますが…
そういえば、去年の冬に台湾で行われた同人イベントでも荷物の遅延がありました。
同人イベントに合わせて日本から発送した荷物が入庫しなかったのです。
イベント主催側の説明では、「問い合わせたところ、郵政が新規で契約したばかりの業者の作業が遅れたことと、旧正月明けの慌ただしさで荷物が指定日に配送できなかった」とのこと。
配送業者の人手不足はどこも深刻なようです。つづく。
Last Updated on 2025年2月15日 by aki.tw